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MY FOLON

「私のフォロン」について

2024/08/21

日本では30年ぶりの回顧展が東京で開幕し、ひとつきが経ちました。展覧会はこの後、名
古屋、大阪へと巡回します。30年ぶりの展覧会が開かれるのをきっかけに、展覧会の図録
や関連本も出版され、フォロンがあちこちで話題になっています。

展覧会が巡回する1年ほどの期間に、日本各地で多くの方々がフォロンの作品に触れるこ
とになります。優しい色調、その奥にある厳しい現実、魅力的な線描、目を凝らさないと
気づかない珍しい素材。ここでは、展覧会の関係者、書籍の関係者、そのほか、今回の展
覧会でフォロンに出会ったさまざまな人の声を、「私のフォロン」として紹介していきます。

それぞれの「私のフォロン」が集まることで、「私たちのフォロン」へ、その魅力は大き
く膨らみます。「入っておいで、気兼ねせずに」と語りかける絵が好き、と言った稀代の
マルチアーティストの誘いに応じた人たちが何を感じたのかを道しるべに、でも、矢印だ
けにとらわれず、あなた自身のフォロンを探してみてください。

いつもとちがう(雑誌『ザ・ニューヨーカー』表紙 原画)
1976
水彩

©Fondation Folon, ADAGP/Paris, 2024-2025